無目的人生

常に人生さまよっているアラサー。自由人で超ポジティブな台湾人夫がいます。

初めてひとりで海外へ行った日

こんにちは。芋子です。

今日は生まれて初めてひとりで海外に行ったときのことを書きたいと思います。

もともと親が旅行好きだったため、小さいころからいろいろなところに連れていかれました。
初めての海外旅行は、小学4年生のときのマレーシア。
その後、アメリカ、オーストラリア、中国、韓国と計5か国を旅行しました。
高校生になって、家族で旅行する機会は自然となくなりましたが、もっともっといろいろな国へ行きたいという気持ちは消えませんでした。


そのころは人生で一番本を読んでいた時期でした。図書館で週に3冊ずつ小説を借りて、お小遣いはすべて古本屋に貢ぐことで使い果たし、授業中も隠れて本を読んでいました。
そして、出会うべくして出会ったのが、沢木耕太郎の「深夜特急」。


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感想(61件)

沢木耕太郎自身のアジアからヨーロッパに至るまでのバックパッカーの記録を記したものですが、ほかの旅行記にはない旅の熱狂感とリアル感、ライブ感とでもいうのか、強烈な熱量を感じる作品で、取りつかれたように一気読みしたのを覚えています。
そして、大学生になったら必ずひとり旅をしようと心に誓ったのです。

大学1年生はサークルに入ってみたり初めてのバイトに明け暮れたりしてあっという間に過ぎて行きました。
2年生の4月になってこれじゃダメだ、なにもしないまま大学生活が終わってしまうと思い、思い切ってサークルをやめ、とりあえず夢だったひとり旅に出ようと決意。
行き先は直感で決めたモンゴルです。
思えば小学生のとき、地理の資料集に載っていたモンゴルのゲルの写真をみて、いつかここに行きたいなーとぼんやり感じていたんです。それが頭のどこかに残っていたのでしょう。
しかし周りにモンゴル行った経験のある人なんていないし、モンゴル語はもちろん、英語さえまともに喋れない。挙げ句の果てには貯金もほとんどない。
それでもどうしても今・・・!今すぐに行かなければいけないという、強迫観念のようなものに急き立てられ、できるだけ安くモンゴルに行く方法を調べました。
その結果、NGO団体が主催する、モンゴルで開催されるボランティアプログラムがあることを知り、即申し込みしました。
正直海外ボランティアなんて1ミリも興味がなかった。だけど、成田⇔ウランバートルの往復航空券だけの実費でモンゴルに2週間滞在できる。その間の食費や宿代は団体が支給してくれる。もうこれしかない!と。



こうして、思い立ってからちょうど1か月後、大学2年のゴールデンウィークに、初めてのひとり海外、モンゴルへと旅立ったのです。
恥ずかしながら貯金では往復航空券の代金は到底足りず、母親に7万円の借金をしました。
当時クレジットカードを持っておらず、全財産の現金2万円を握りしめて、今回のために買った60リットルのバックパックを背負って、飛行機に乗り込んだのです。あのときの高揚感は今でも忘れられないものがあります。

その後、行った先でトラブルが発生しお金が足りなくなったり、真面目にボランティア作業しないで遊牧民と夜な夜な飲んでいることをリーダーに怒られたりと、刺激的な2週間を過ごすのですが、それはまた次回、モンゴルの魅力とともに記事にしたいと思います。


いま思い返すと、本当にノープラン・ノーマネー、思いつきと勢いだけで動いたんだなあと。
こういう性格は今も変わっていないしきっとこれからも変わらない気がします。
このモンゴルがきっかけとなってその後も旅行ばかりして、個性的な友人たちと出会い、自分の考え方も変わっていったので、あのときモンゴルに無理やり行ってくれた自分には感謝しています。