無目的人生

常に人生さまよっているアラサー。自由人で超ポジティブな台湾人夫がいます。

公務員からの転職。職務経歴書に書くことがない・・・

公務員を辞めよう。と思ってすぐに転職サイトに複数登録しました。

辞めようと決めたのは、役所の仕事の仕方に疑問を持ち、単純にストレスが大きく、このまま続けたらいつかつぶれてしまうかも、と思ったことが一番ですが、同時にやってみたいことが少しづつわかってきたから、というのもありました。
自分で言うのもなんですが、割と我慢強い性格だし、なにより人に「格好悪い」と思われることが耐えられないので、本当に逃げたいだけの一心で退職を選ぶくらいなら、耐えて続けようと思ったかもしれません。
だから当然、次の仕事を決めずに辞めるという選択肢は全くありませんでした。

ではやりたいことってなに?

一番やってみたい仕事、それは貿易関係でした。
そして、やるからにはその分野で資格、それも国家資格を取りたい。
それなら通関士の資格を取るために、実務経験を積める会社に転職しよう!なったわけです。




こうして転職サイトに登録していざ仕事を探そうと思ったわけですが、そこでしっかり公務員の転職の難しさを感じることになります。

ぶち当たった壁

①オファーが来ない・・・

職務経歴書に書くことがない・・・本当にない・・・!!

①については、もちろんオファーをくれる企業もそれなりにありましたが、自分の希望とマッチするものは全くと言っていいほどなかった。
まあこれは仕方ないなと。わたしは通関の実務経験を積ませてくれる会社に絞って探していたので、最初からかなり絞られてしまうのはわかっていました。

ちなみに余談ですが、女性限定で募集している仕事の中に、AV女優のメンタルサポートをする仕事というのがありまして、月給30万円・・・賞与あり。一瞬志望動機を考えてしまったのは事実です。



さて、問題は②の方でした。
新卒で公務員しか受けていないわたしにとって当然初めて書く職務経歴書。未知なる存在。

その名の通り今までの職歴を書くものなのですが、これには大変苦労しました。
書くことが無さすぎたからです!

職務経歴書は基本的に形式から分量からすべて自分の裁量で自由な形式で作成します。
とはいっても、書くべき項目は大体決まっています。

わたしが作成したものは大体こんな感じです。

【職務経歴】
【職務内容】
【職務要約】
【自己PR】

この4点に絞って記入しました。分量はA4で2枚です。
職歴といっても、新卒で役所に入って1年とちょっと働いただけなので、何社も働いた経験のある人に比べれば、楽に書けるはずだと思っていました。
実際職務内容までは問題なく書けたのですが、そのあとです。職務でどんな結果を残したか。それも具体的に数字でどれくらいの実績を上げたのか。
一番重要視されるこの項目が、まったく書けなったのです。

もちろん、公務員でも数字で結果を出せる仕事も確かにあります。が、やはり役所の業務のほとんどはそういう物差しでは測れない業務をしているのも事実だと思います。普段の業務の中で気にも留めなかったことが、職務経歴書を書くあたって現実を見せられたわけです。
わたしの役所での部署や仕事内容についてもおいおい書いていくつもりですが、いわゆる典型的な窓口職場。
1日に何人の区民を窓口で捌きましたとか、何枚の申告書を処理しましたとか、そんなものは何の実績でもありません。当然ながら。
なので、もうひたすら、対応の仕方をこういう風に工夫しましたとか、やりがいを感じた部分を誇張して書いたりだとか(実際やりがいなんてほとんどなかった・・・)。
幸い、わたしは業務以外のところで少しだけ目立った活動をしていたので、それを書いてみたり・・・

いずれにしても、満足のいくものは出来上がりませんでした。だから面接に持っていくのが本当に嫌でした。


でも、職務経歴書をうまく書けなかったことが、公務員を辞めるのは正しいんだと改めて思わせてくれた。
よく言われる、とりあえず3年は続けなさいという理論。3年というとちょうど役所では1つの部署に滞在する期間がだいたい3~4年。
じゃあ今の部署であと2年過ごしてから転職活動したら、今よりいい条件で転職できるのか。

断言できます、できません。だって、毎年変化なく同じことを淡々とやり続けるのが公務員の仕事です。
あと何年いても、職務経歴書に書ける実績は作れない。そのうえ、いまより2歳も年を取ってしまう。
やっぱり今が辞め時なんだ。そう思わせてくれました。


もちろん人によってベストなタイミングがあると思いますし、大事なのは自分でベストなタイミングを見つけて実際に動くことだと思います。
でもひとつ言えるのは、迷っているなら小さなアクションを起こすべきです。
転職サイトに登録して世の中にはどんな仕事があるのか、自分は何をやりたいのか考える。
職務経歴書を書いてみて、うまく書けなくて絶望することも、今となっては面白い経験です。