人生を狂わされる趣味 それがゲストハウス
旅行ってすごくありがちな趣味の一つだと思うのですが、
ひとり旅が趣味っていうと、
え?寂しくないの・・・
とか
友だちがいないのかな・・・
など、否定的な反応が返ってくることが多いです。
さらに、ゲストハウスに泊まることに対しては、
危ないとか、貧乏旅行とか、
言われることも多いです。
インバウンドが拡大して、全国的にゲストハウスが急激に増えている中でも、やはり大多数の人は利用することがないようで、イメージが浮かばないのかなと思います。
わたしは、19歳で初めてゲストハウスを体験しました。場所は、マレーシアのクアラルンプールです。
本当に偶然泊まったゲストハウスでしたがその経験がきっかけとなって、以降、観光や食事がメインではなく、「泊まりたいゲストハウスがあるからその土地を訪れる」というスタイルの旅行をするようになりました。
これは自分の人生の中ですごく大きな転機だったと思います。
というのも、それまで狭い世界で生きてきた自分が、年齢、国籍関係なく様々な旅人と交流することで、大げさでなく人生観と性格が変わったからです。
大学2年の春休みに訪れたカンボジアのゲストハウスで、公務員受験を決意し、
無事合格したあとに行った仙台のゲストハウスである旅人に台南(台湾)に行くよう勧められ、
公務員1年目の夏に、小豆島で出会った脱サラ田舎暮らしお姉さんの言葉で転職を意識しだし、
その年の年末、仙台で昔おすすめされたなあとふと思い出しふらっと泊まった台湾のゲストハウスで出会った台湾人と遠距離恋愛をすることになり、
今年6月、転職と移住の最終決定をしようと訪れた大阪のゲストハウスでオーナーに背中を押され、引っ越しのエリア決めまで手伝ってもらい、公務員退職を決めた。
他にも数えきれないほどエピソードはあるのですが代表的なものを挙げてみました。
何がそんなに魅力かって、とにかくその場所に集まる人が面白いし魅力的なんです。
ゲストハウスには普通の会社員から、大学生、フリーランス、意外と多い公務員、職業不詳、得体のしれない人、リアルちょんまげを結ってるお兄さんなど・・・ありとあらゆる生き方をしている人が集まってくるので刺激的です。
一見バラバラで価値観が合わなそうな人でも意外と仲良くなれるのは、皆好きなものをひとつ共有しているからです。
それはもちろん、ひとり旅かつゲストハウスが好き。という共通点です。
わたしはここ数年、旅行先を決める前に、まず泊まる宿を決めます。旅行ガイドを見るのではなく、ひたすらBooking.comやAgodaを利用してリサーチ。
この2つのサイトは、永遠に見ていられます。ひどいときは夜通し見ていたため大学の試験を受けられず、あやうく留年の危機なんてこともありました。
秋の京都に行きたいなーとか、韓国料理食べたいから韓国に行こうとか、もうそういう視点で旅行することが困難になってしまいました。
実はカンボジアに行き先を決めたのも、アンコールワットがどうのこうのという理由ではなく、
ツイッターでたまたま見かけた日本人経営のゲストハウスが生ビール0.5ドルで提供しているというのを知ってなんか面白そう行ってみたい、となったからです。
ひとり旅を趣味とする人の中には、だれにも邪魔されず、本当に一人だけで旅行を楽しみたいひとと、
観光というより旅先でいろんな人と交流したいひとがいます。
ゲストハウスに集まってくるのは後者ですね。
でもだからといってみんなコミュ力が高いとか出会い求めているとかチャラいとかはないです。(まあごくたまに残念な人はいますが・・・)
現にわたしのような根暗でどちらかといえば人見知りなひとでも楽しめる場所なので。
結構シャイな旅人さんも多いと感じます。
だいたい国内のゲストハウスは1泊3000~4000円くらいで泊まれることが多いです。
1回の飲み代くらいですよね。それで普段生活していたら絶対出会えないような人たちと出会えて、もしかしたら一生の友だちが作れるかもしれないし、自分の人生が変わるようなきっかけになるかもしれないと考えたら、
すごく有意義なお金の使い道だと思います。
さらに交流だけが魅力ではありません。ゲストハウスというとバックパッカー用の安宿というイメージが強く、汚い場所をイメージする人もいるのですが、
そんなことはなく。むしろ、オーナーや個性豊かなスタッフのせいか内装が凝っていたり、おしゃれだったり、空間としても居心地が良いです。
だから、これからも隙を見つけては新たなゲストハウスを開拓したいし、この面白さを発信できたらなあと思います。
ということで今回は1番の趣味について書いてみました。
今まで訪れた国内外のゲストハウスを記録としてこれから書いていきたいと思います!